sunday58

ジャズCDと日々の生活

冬より春か

今日の一枚は

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Donald Byrd / A New Perspective

素晴らしいジャケットデザインです。これはジャガーE-typeですがバードはoff to the racesではベンツのSLというクーペの写真ですのでよっぽど小さい車が好きだったのかもしれません。

60年代ブルーノート、リードマイルズのデザインの中でも一番大好きなジャケットです。

ハンクモブレー、ハービーハンコック、ケニーバレル、ブッチウォーレン、の面々が参加していますが、当初コーラスが邪魔で好きではなかったのですが、どちらかといえばソウルやR&Bに寄せたサウンドで、このコーラスが無ければもっと良かったのにと思っていました。こんなコーラスなら歌った方がマシかとも思っていましたが、今改めて書き直すと新鮮に感じます。多分最近はカマシワシントンあたりの音に惹かれているからかと思います。1963年というモダンジャズがすたれ始めていくあたりでは新しいニュアンスを求めてわかりやすいソウルに行くかわかりにくいフリーに行くかだったんでしょう、バードはこの後のアルバムはほとんどソウル又はゴスペルの味付けになります。

 

 

 

最近は朝一枚目はクラッシックをかけることにしていますが、ヤフオクで入手したソニーの素人のための90枚セットを1日1枚のペースで聴いていたらお気に入りがいくつか出てきました。

ビバルディの四季の中でもクルマのCMで有名な冬が気に入りましたので、他の音楽家のバージョンを探しました。

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ジャケットにひかれてこちらを購入しました、へへへ。

クラッシックの敷居が高いのは誰のどの演目がいいか判断がつきにくいところにあります。同じ演目を沢山の奏者が行っておりますのでどれが素人にもオススメかわかりにくいので、判断基準として録音年をチェックすることにします。決して美人だからとか身体つきが...などというわけではありません。古い録音はいくら演奏が良くてもほとんどがライブ録音で音が良くない場合が多いからです。オーケストラは人数が多くてスタジオ録りが難しいからではないでしょうか。そのうち耳が肥えたらカラヤンでも手を出そうかなと。

 

春から冬までどれも聞き応えのあるいい演奏でした。やはり特に冬がいいですが、今年はひどく寒かったりしますので春を待ちましょう。

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玄関で氷を。

 

 

 

 

マルかバツ

今日の一枚は

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山下洋輔 / Mystic Layers

 

昔、山下洋輔は格闘系ピアニストであったかと思うのです。ピアノを肘で弾いたり、狂ったように汗をたらして弾きまくる姿から勝手にそう思っているのかもしれませんが。それも全くわからないフリージャズという言語で疾走するヘンコというイメージでした。

今までかなりのフリージャズを聴いたが再び山下洋輔を聴くことはないだろうと思っていましたが、最近手に入れたこのCDはあれっ?というくらい優しくなっています。ミンガスの曲が一曲ありますが、その他はオリジナルですがバラードもありバラエティに富んだいい塩梅に仕上がっています。マルかバツかといえばマルですがバツの頃のあの山下洋輔も聴いてみたいと思うのです。

2005年 セシルマクビー、フェローンアクラフに川嶋哲郎を加えたカルテットです。ハービーハンコック のアコースティックバンドのような乾いた今のアメリカっぽい音がします。

 

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家路を急ぐ人

 

昨日は歯医者の予約した日でしたので、3ヶ月ぶりにお掃除をしてもらいました。以前は痛くないのに歯医者に通う人が大勢いることが驚きでしたが、今や定期的に見てもらう時代になったのでしょう。治療ではないのであのイヤなキーンというドリル音はないのですが、担当の女医さんに手入れがわるいと怒られてしまいますので、むしろその方が怖いぐらいです。親知らずも痛みもないのでそのままにしていますが、体力のあるうちに手入れのややこしい歯は処理した方がいいのだそうです。僕の親知らずは残り一本ですが、隣の奥歯に抱きついていて病院で手術する必要があるらしいのです。

しかしこのコロナの最中、それほど痛くも無い親知らずを手術してもらうのは医療関係者に申し訳なく、もう少し治れば行こうかなと。

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ネットから

 

 

こちらは雪の心配はほぼ無いのですがそれにしても寒すぎやしませんか。

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ながいよ

今日の一枚は

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Art Blakey / at Club Saint Germain vol 1〜3

ブレイキー親分がメッセンジャーズをバックに?タイコを叩きまくる3枚セットのライブです。

意外とドラムソロはそんなにありません。そもそも親分のドラムロールは有名で、特別にナイアガラロールと言われているくらいなんですよ。イグアスやビクトリアじゃなくて良かったです。まぁそれぐらいのものをブルーノートから出していますがね。Holiday for skins vol 1〜2なんかは気味悪いくらいタイコの音ばかりですよ。もちろん僕も一回しか聴いていません。変なアフリカンな掛け声とタイコの音だけという変態アフリカマニアならヨダレを流して飛びついてしまうようなクセがすごいヤツですから。

今回の3枚は1958年パリのサン=ジェルマンというカフェでのライブです。有名曲は1にウィスパーノット、2にモーニン、3にチュニジアの夜が入っています。3枚各1時間程度ですのでまだ大丈夫です。

メンバーはリーモーガン、ベニーゴルソン、ボビーティモンズ、ジミーメリット、ブレイキーのクインテットアメリカでの人気のままメッセンジャーズがヨーロッパに初上陸した熱気が伝わる記録です。ベースソロのときなんか客が勝手に歌を歌い始めるとか掛け声も楽しいわけで、小さいライブハウスの音がたくさん入っていますので熱気溢れる雰囲気も味わえます。

 

 

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まさに熱気を感じる蒸し寿司、冬最高の一品。

 

 

CDになって裏表がなくなり、1時間を超えるものもめずらしくなくなりました。レコードの時は無かったボーナストラックや別テイクなどレコード会社は入れたい放題です、ファンはいろんな音源がうれしいのでしょう。

レコードの時には表25分裏25分でまとめることにもセンスが必要でした。そんなことがデジタルになって必要なくなり、70分を超えるものも多々出てきました。年のせいか最近一枚の録音時間が長く感じます。昔のオリジナルのままの CDなど45分程度なのでもう一回聞こうかなという気にさせてくれますが長いのはもう一回はしんどいのです。残り時間のあまり無い人間の1時間なのでそれがつまらないものでしたら二階から投げ捨てたくなります。

レコード会社の制作側の思惑もありましょうが、出来たらオリジナルテイクと別テイクを連続して並べないでほしいんです、別テイクが欲しくて買った人もいるので乗せるのは勝手ですが、オリジナルテイクを並べた後に別テイクを乗っけてもらいたいのです。つまらんものでしたらオリジナルテイクのみ聞いて終わりたいし、そもそもミュージシャン側の思惑をくんだプロダクトの方がいいと思う次第です。

 

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これなんかひどいなあ、一曲ごとにボーナストラックですよ。

 

特にクラッシックが長く感じます。

ジャズやポップスも曲が多過ぎです。

もっとへらせよ。

しぼれよ。

 

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寺の壁

 

ちょっとかわる

今日の一枚は

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Kandace Springs / Soul Eyes

2016年 ブルーノートから出たキャンディススプリングスのファーストアルバムです。ストレートなジャズではなくジョニミッチェルにかなり寄せたポップ路線ですが、タイトル曲のソウルアイズはマルウォルドロンの曲ですがその出来が素晴らしく良くて、鼻に掛かる少しハスキーな声に心揺さぶられます。バックのメンバーに有名ジャズミュージシャンはあんまりいませんがそこはブルーノート、抜かりはありません、ギターにノラジョーンズのdon’t know whyを作曲したジェシーハリスやジョニミッチェルのドラムのビニーカリウタなど腕っこきのスタジオミュージシャンを揃えています。

キャンディス自身もピアノを弾いています。

夜更けのニューヨークを味わいたいのならおすすめします、そこが六畳一間のアパートでもタイトル曲一曲でなんちゃってソーホーに変わります。

 

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イギリスの自転車雑誌で歴代ジロデイタリアのポスター特集があったんで切ってパネルにしましたが、やっぱりイタリアのポスターはオシャレ、ちょっとしたアクセントになります。

 

 

飲み会禁止令とも言える緊急事態宣言しそうです、それぞれの立場から違う意見があるのでどれがいいとか悪いとかは言えませんが、国としての明確な態度を見せて欲しいところです。ガースーや◯村の言ってることはなんかカラッポでメディアや世間の顔色ばかり伺っているようなことではイカンと思うのですよ。

 

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河原町

 

 

のんでは寝て

今日の一枚は

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McCoy Tyner / Nights of Ballads & Blues

 

“見てくれ”はとてもピアニストには見えないマッコイタイナーのインパルスに残した人気の一枚です。マッコイはコルトレーンのカルテットで有名になった感がありますが、たぶんコルトレーンと組んでなけりゃほぼ無名のままだったのではと思います。このメロディの美しいがチカラ強いピアノはコルトレーンと巡りあったことで最高のカルテットになる運命だったのでしょう。

あのBoth Direction と同じ63年の録音ですが、斬って斬られての真剣勝負を繰り広げたあのカルテットでのどえらい緊張感の中で弾くピアノとは全く違う、好きなスタンダードをリラックスできる面子で弾いた本当に優しい演奏になっていると思います。

これ以降段々とコルトレーンは神に近づいていきますがその横でどんな思いで見てたのでしょうか。

 

 

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正月に誕生日にもらったシャンパンをやっと開けました。大人が四人いないと飲み干せないので。モチやハイカロリーなものをたくさん食べて、ビール、酎ハイやシャンパンを飲んでは寝て飲んでは寝てを繰り返して体重がかなり増えてしまいました。

 

く〜

 

 

ほなまた運動するしかないやないか。増えたら走る、それが決まりやねんから。タダでできるんやからお金がない人には最高なのよ。

 

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からのジャックダニエル

 

 

 

時間が経っても

今日の一枚は

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Booker Ervin / Texbook Tenor

 

ブルーノートではお蔵入りになることもあるようで、この一枚もそれです。

録音技師はRVGですが、プロデュースがライオンからウルフになっています。トランペットにウッディーショー、ピアノがケニーバロン、ドラムがビリーヒギンズ、ベースがヤンアーネットというクインテットです。

アービンもショーもいつも通りにブリブリ吹いてますし、バロンも火の出るようなソロを展開しているのにお蔵入りなんてもったいないわけです。まあ時期的にはこの頃のハードバップ衰退とそれに伴いフリージャズやソウルR&B系ジャズの台頭で、こりゃ売れないわという会社側の判断だったのでしょうか。たしかにルードナルドソンのようなソウルジャズの路線に行かない面子ですもんね。

印象に残るメロディーはありませんがそれぞれ骨のあるいい演奏で1500番代や4000番代よりももちろん音は良いです。

録音は1968年、レコードリリースは1976年というずいぶんと時間がかかったアルバムです。

 

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一遍上人念仏賦算遺跡

 

それにしても今年の箱根10区のドンデン返しはびっくりしました。抜かれた方のことが気になるがありきたりな言葉では余計痛いしいっそのこと責めて欲しいのではないか、と関西人なら思ってしまう。練習を重ね、大学駅伝しかも箱根を走ることができるのは一握りでそのメンバーに選ばれたのだ。そういうステージでの失敗は本当に残念だろうがこれを乗り越えられるチームは強い、来年は勝つだろう。

 

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カラスと年寄り

 

 

 

 

むかいかぜ

今日の一枚は

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Marco Trabucco / A Long Trip

イタリアンバードバップではなくかなり抑えめのリリカルな演奏にまんまとやられますが、エバンストリオほど掛け合いはありません。ピアノトリオにギターとフリューゲルホーンが加わったベースのマルコトラブッコのリーダーアルバムです。

メロディーをフリューゲルホーンが受け持った時イタリアの草原を思わせるまさにジャケットのような草が風になびく牧歌的な光景がうかびます。ギターもメセニーほど弾きませんし、フリゼールまで幻想的でもないですが程よいしっとり感で味があります。

録音はさすがのステファノアメリオです。特にドラムやベースの音のバランスは抜群で、くっきりと輪郭のあるクリアな音です。

マルコは音も容姿もイタリア人らしくおシャレ男ですので、聴くのも軽いアルコールを飲んでくつろぐセンチメンタルな夕日の午後がおすすめです。

 

 

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風が強いので裏の河原で凧揚げ

 

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ひもがちぎれるかと思いました、風が強くて。